錦織 ツアー通算200勝!強風に動じず格下相手に快勝発進 

[ 2015年2月26日 05:30 ]

格下のゴンザレスをストレートで下しツアー通算200勝あ挙げた錦織

 男子テニスのメキシコ・オープン男子シングルス1回戦で世界ランキング5位の錦織圭(25=日清食品)がツアー通算200勝を達成した。予選を勝ち上がってきた世界92位のアレハンドロ・ゴンサレス(26=コロンビア)に6―3、7―5でストレート勝ち。強風の中でも第1シードの貫禄を示し、出場2大会連続優勝に向けて順調に踏み出した。25日(日本時間26日)の2回戦では世界61位の盧彦勲(31=台湾)と対戦する。

 メキシコ有数のビーチリゾートで日本のエースが節目の勝利を手にした。相手のショットがアウトになった瞬間、錦織は小さく右手を握った。「この風でいいテニスの感触を得るのは難しいが、十分なスタートだと思う」と1時間36分での初戦突破を評価した。

 強風が海岸から吹きつける難コンディション。サーブのトスは大きく流れ、風下からロブを上げれば自陣まで押し戻されるほどだった。しかし錦織は落ち着いていた。風上ではスピン系のサーブやショットで攻め込み、風下からは勢いのあるフラット気味の強打を放って耐えた。

 第1セットは風上の第3ゲームをブレークし、続く風下の第4ゲームをキープして主導権を奪った。相手の6回のブレークポイントもことごとくしのいで先取した。「自分で打ちにいくとミスが出る。チャンスを待って我慢しながらプレーした」。開始直後こそクレーコートのように高く跳ねるコートにミスが目立ったが、冷静な試合運びで徐々に相手を押し込んでいった。第2セット終盤はゴンサレスの抵抗にあったものの、大勢に影響はなかった。

 17歳でツアー初白星を挙げた07年のRCA選手権から足かけ9年で200勝に到達した。「どれぐらい凄いのか、ぴんとこない」というのは正直な感想だろう。1月に現役最多の1000勝をマークしたロジャー・フェデラー(スイス)を意識し「1000勝を目指す。でも尋常じゃない」と笑いながら言った。

 12年12月の100勝達成からわずか2年余りでさらに100勝を上積みした。実感はなくとも、上昇するランキングと同時に、急激に伸びた勝利数にも成長ぶりは表れている。201勝目が懸かる2回戦は31歳の盧彦勲が相手。「ストロークがしっかりしているので長い戦いになる」と気を引き締めた。

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2015年2月26日のニュース