松山 米1年目3億円超えでも「ダメ」V以降トップ10なし

[ 2014年9月16日 05:30 ]

最終ラウンド、6番でバーディーパットを外した松山英樹

USPGAツアーツアー選手権最終日

(9月14日 米ジョージア州アトランタ イーストレイクGC=7307ヤード、パー70)
 フェデックス・ポイント・ランキングの上位29人で争われ、19位で出た松山英樹(22=LEXUS)は73と伸ばせず、通算6オーバーの22位。総合順位は28位で今季を終えた。首位で出たビリー・ホーシェル(27=米国)が68で回り、通算11アンダーに伸ばして2週連続優勝。今季2勝目、ツアー通算3勝目を挙げて総合優勝を果たし、ボーナス1000万ドル(約10億7000万円)を獲得した。

 今季最後のラウンドは3オーバーの73だった。3番パー4で第1打を左に曲げた松山は2打目が木に当たるトラブルで3オン。13メートルから3パットしてダブルボギーを叩き、6番は5メートルからこの日2度目の3パットのボギーで後退した。後半もスコアを落として22位。悔しさを胸にホールアウトし「良かったり、悪かったりで、その繰り返し。練習したい気持ちはあるが、しばらく休みたい」と疲労感をにじませた。

 米ツアー参戦1年目が終わった。日本人4人目の優勝を飾り、08年の今田竜二以来となるプレーオフ最終戦進出。トップ10に4回入り、賞金283万ドル(約3億360万円)を獲得した。08年の今田以来、日本人2人目の“3億円プレーヤー”にもなった。だが、振り返る第一声は「駄目でしたね」だった。そして「勝って満足はあったが、その後トップ10が一度もない。そんなシーズンを満足できるとは言えない」と厳しく評価した。

 シーズン序盤は左手首痛の影響で2度棄権し、マスターズでは予選落ち。患部もほぼ回復した6月にメモリアル・トーナメントで初優勝を飾り、さらに調子を上げていくと誰もが予想したが、それからは優勝争いとは遠い位置でのゴルフが続いた。「ケガの影響で知らぬ間に(患部を)かばって打っていたのかも。治ってきて、そういう動きが(スイングに)入っているのがショック。その動きを直すことが課題」。左手首には「おまじない」のように常にテーピング。体に染み込んだ“恐怖感”を振り払うことが浮上のきっかけだ。

 3週間のオフを挟んで始まる新たなシーズンへ「短い期間でどこまで自分の思い通りのところまで持って行けるか分からないが、ちょっと休んで、やりたい練習をやって。また10月の開幕戦に向けて頑張っていきたい」と気持ちを切り替えた。

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