瀬戸「狙って」金メダル!進化し続ける20歳、国際大会連覇

[ 2014年8月22日 05:30 ]

男子200メートルバタフライ決勝 1分54秒92で優勝した瀬戸大也

水泳パンパシフィック選手権第1日

(8月21日 オーストラリア・ゴールドコースト)
 ゴールドラッシュで開幕だ。男子200メートルバタフライで瀬戸大也(20=JSS毛呂山)が1分54秒92をマークし、初優勝。昨年の世界選手権400メートル個人メドレーに続き、金メダルを手にした。同100メートル背泳ぎは入江陵介(24=イトマン東進)が53秒02で制し初栄冠。同200メートル自由形では萩野公介(20=東洋大)が1分46秒08で2位となり、同種目日本人初の銀メダルを獲得。女子200メートルバタフライは星奈津美(24=ミズノ)が2分6秒68で2位に入った。

 今年の夏もゴールドだ!!瀬戸がスタートから一度も先頭を譲ることなく完勝。目標の1分53秒台に届かずゴール後は控えめに右手を上げて少し首をかしげたが「狙って金を獲れたのは評価できる。勝負強さを出すことができた」と振り返った。昨年の世界選手権400メートル個人メドレーに続き、異なる種目で2年連続主要大会の頂点に立った。

 バタフライは得意種目だが、16年リオデジャネイロ五輪を見据えて今季から本格的に取り組み始めた。これまで呼吸法は意識していなかったが、2かきに1回にすることでリズムが生まれ「泳ぎ方が分かってきた」と手応えを得た。オフには高地トレーニングに挑戦。昨年から始めた筋力強化もスピード向上につながり、指導する梅原コーチは「体力がついてトップスピードを前よりも楽に出せるようになった。だから力を使わずに泳げる」と成長を認めた。

 おごらない20歳がさらなる進化を目指す。世界選手権の金メダルは「今年に入った瞬間に一切忘れて、リセットした。あれは通過点だし、むしろ始まり。プロローグと思っている」と言い切る。400メートル個人メドレーの持ちタイムも“黄金世代”のライバル萩野とは1秒08差もある。名実ともに王者になるために練習と向き合い、五輪での頂点が最終目標だ。

 22日は400メートル個人メドレーで萩野と直接対決。「いいパフォーマンスをして会場を沸かせるレースをしたい。公介とダブル表彰台に立ちたい」。金メダルの勢いに乗り、瀬戸が2日連続の頂点を狙う。

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