遼、4連続バーディー67 アイアンで好機演出「ラッキーだった」

[ 2014年8月22日 05:30 ]

第1ラウンド、10番でアプローチショットを放つ石川遼

USPGAツアーバークレイズ第1日

(8月21日 米ニュージャージー州パラマス リッジウッドCC=7319ヤード、パー71)
 フェデックス・カップのプレーオフ第1戦が開幕した。初出場の石川遼(22=CASIO)はインからスタートし、5バーディー、1ボギーの67でホールアウトした。今大会から1Wのシャフトを以前より1インチ短い45インチに入れ替えたが精度はいまひとつ。それでも、アイアンショットとパットがさえてスコアを伸ばした。アウトスタートの松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの68で初日を終えた。

 圧巻のバーディーラッシュだ。石川は前半の13番で6メートルのバーディーパットを沈めて1アンダーで折り返すと、後半に爆発した。2番で1メートル、3番で1・5メートルを沈めると、4番パー4で技術の高さを見せた。1Wは精度を欠いて右の深いラフへ。前方30ヤードに木が待ち構えてグリーンが狙いにくい状況だったが、短く持ったアイアンでスライス回転をかけた第2打は木の左側を回ってピン下4メートルに乗った。これを沈めて勢いづくと、5番でも残り69ヤードの第2打を1メートルにつけて4連続バーディーを奪った。

 「とにかくラッキーだった。曲がった時にもグリーンを狙えたし、長いパットも入った。グリーンがきれいで(スピードが)速いが、その中でタッチを合わせられた。雰囲気的にメジャーに近いものがある。こういう舞台でいいプレーができてよかったと思う」。ホールアウト後は自画自賛のコメントが並んだ。

 フェデックス・カップのプレーオフは全4戦。上位125人が出そろうサバイバルマッチを控え、1Wのシャフトを一新する決断を下した。昨年6月以来、1年以上も使い続けてきた46インチのシャフトを45インチに替え「操作性も良くて、アイアンかなと思うぐらい、いいスイングができている」と絶大なる信頼を口にしていた。だが、この日は攻めのゴルフは続けたものの右ラフに入れる場面が目立った。それでも、切れのあるアイアンショットと好調なパッティングで好スコアにつなげた。

 プレーオフは100人が出られる第2戦のドイツ銀行選手権(29日開幕、マサチューセッツ州)まで出場権を確保。70人で争う第3戦の切符をつかみ、来季のマスターズ出場が得られる最終戦のツアー選手権(9月11日開幕、ジョージア州)の30人に残ることが目標だ。「1、2戦のどちらかで優勝争いに絡むことが最終戦に出る条件」。マキロイ、スコットらが腕を鳴らす大一番で、つわものたちの中に堂々と加わった。

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