ブラジル出身魁聖 W杯より“南米初三役”照準

[ 2014年7月7日 05:30 ]

稽古後にファンとふれあう魁聖(左)と旭天鵬

大相撲名古屋場所

(7月13日 愛知県体育館)
 大相撲の名古屋場所(13日初日、愛知県体育館)を東前頭3枚目で迎えるブラジル出身の魁聖(27)が“南米初三役”に照準を定めた。6日は名古屋市中村区の友綱部屋に出稽古に来た横綱・白鵬から指名されて2勝9敗。重い腰を利用して力強く寄り切る場面もあり「久しぶりに番付が上の方なので頑張らないと」と気合も十分だ。

 サッカーW杯で母国ブラジルが4強に進出しているが「あれ?まだ終わってないの?」と全く興味がない。深夜や早朝に試合が中継されているが「夜中は眠いから見てない。昼にやっててもゲームやると思うけど」と睡眠不足も心配ない。角界きってのオタク系にとって大事なものは「相撲が一番。その次がゲーム」。サッカーの知識は「ネイマールが骨折したらしい」ぐらいで、他のブラジル代表を問われても「カフー?カカー?ジダン?」と最後は元フランス代表の名前を挙げるなどちんぷんかんぷんだ。

 名古屋は過去2年連続で11勝4敗と得意としており、今年も2桁勝利を挙げれば南米大陸出身初の三役も見えてくる。愛知県を中心にチェーン展開する喫茶店「コメダ珈琲」を愛する27歳は「今場所中も験かつぎで毎日行く」と宣言していた。

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2014年7月7日のニュース