ジョコビッチ3年ぶりV王手 新鋭ディミトロフ振り切った

[ 2014年7月5日 05:30 ]

決勝進出を決め喜ぶジョコビッチ

ウィンブルドン選手権第11日

(7月4日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 男子シングルス準決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(27=セルビア)が、23歳の第11シード、グリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦し、6―4、3―6、7―6、7―6で下し、2年連続の決勝進出を果たした。3日の女子シングルス準決勝で第13シードのウージニー・ブシャール(20=カナダ)が全仏準優勝のシモナ・ハレプ(22=ルーマニア)にストレート勝ちを収め、カナダ勢として男女通じて初めて4大大会決勝に進出した。

 3時間を超えた大熱戦は勝負どころで威力と精度を増した第1サーブに救われた。3年ぶりの優勝に王手をかけると、ジョコビッチは精根尽き果てた表情で両手を突き上げ「本当に厳しい戦いだった」と実感を込めた。

 第1セットからエースを連発した。第2セットは奪われ次世代のエースと期待されるディミトロフに苦しめられたが、第3、第4セットのタイブレークでもサーブが切り札になった。エースは17本だった。準々決勝で昨年覇者、A・マリーを破った相手がダブルフォールトを犯すと一気に畳み掛けた。芝で足を滑らせる場面が目立ち凡ミスは26本。相手の驚異的な粘りに頭を抱える場面もあったが「集中力で負けないようにした」と百戦錬磨の試合巧者ぶりを発揮した。

 今季から新コーチに強烈サーブを武器にした往年の名選手ベッカー氏(ドイツ)を迎え「サーブの研究に励んでいる」と言う。23歳のホープの勢いを止め、第1シードの貫禄を示した。

続きを表示

2014年7月5日のニュース