国立競技場 最後のスタジアムツアーにぎわう、7月から解体

[ 2014年5月22日 17:01 ]

国立競技場の解体前最後のスタジアムツアーで、聖火台に向かう参加者=22日午後、東京都新宿区

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとして改築される国立競技場で22日、解体前最後のスタジアムツアーが行われ、数々の熱戦が繰り広げられたスポーツの聖地を目に焼き付けようと訪れた親子連れらでにぎわった。解体は7月に始まり、56年の歴史に幕を下ろす。

 ツアーはグラウンドレベルから聖火台や貴賓室まで場内各所を回る内容。管理・運営する日本スポーツ振興センター(JSC)によると、この日は午前、午後合わせて約6千人が詰めかけた。ツアーは1月からこれまで44日間行われ、来場者は約2万6千人に上った。

 川崎市の無職男性(68)は「われわれの世代はこのスタジアムと同じ時代を過ごしてきた。寂しい感覚はある」と語った。正規のツアーはこの日で終了したが、ラグビーのアジア5カ国対抗の日本―香港戦が行われる25日に、試合の入場券を持った先着100人に限りツアーを実施する。

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