元朝青龍、現職大統領支持 ビジネスにらみくら替え?

[ 2013年6月25日 15:32 ]

エルベグドルジ大統領の演説を聞く大相撲元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏

 26日投開票のモンゴル大統領選で、大相撲元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏は与党民主党出身のエルベグドルジ大統領支持を表明している。2009年の前回大統領選ではエルベグドルジ氏の対立候補だった人民革命党出身のエンフバヤル前大統領を支持していただけに、くら替えした格好だ。

 地元メディアによると、ダグワドルジ氏は5月中旬、民主党に入党。記者会見で「これまで民主党の民主主義に向けた活動、政策を積極的に支持してきた」と語った。

 ダグワドルジ氏の兄、スミヤバザル氏は最大野党モンゴル人民党の国会議員。兄弟が与野党に人脈をつくることで「ダグワドルジ氏が展開するビジネスを有利に進める狙いがあるのではないか」(地元メディア関係者)との見方も出ている。

 首都ウランバートル市内では大統領選に伴い、25日から3日間、飲食店などでのアルコール飲料の提供が禁止された。08年の総選挙では投開票に不正があったとして死者が出る暴動に発展。当局は不測の事態を警戒し、警備を強化している。(共同)

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