東海大 全勝で2季ぶり5度目優勝 最強FWが前へ、前へ

[ 2012年11月26日 06:00 ]

優勝を決めた東海大フィフティーンは一番ポーズ

関東大学ラグビー

(11月25日)
 東海大が重量FWで王座を奪還した。東京・秩父宮ラグビー場で行われたリーグ戦グループ1部の全勝対決は、東海大が2連覇を狙った流通経大を34―12で破り、2季ぶり5度目の優勝を飾った。先発の平均体重が109キロのFWが前に出て相手を圧倒。5―12から前半30、35分のトライで逆転すると、後半も2トライを加えて逃げ切った。リーグ戦は全日程を終え、両校に拓大、法大、日大までの上位5校が全国大学選手権に出場する。

 東海大自慢の大型FWが所狭しと暴れまくった。先発したFWの平均体重は相手より10キロ重い109キロ。体重だけでなく機動力もあるFWは接点で優位に立ち、ボールを保持して相手を圧倒した。

 No・8の村山廉(4年)は「FWで勝って高校時代と1年前の悔しさを晴らした」と胸を張った。昨季の流通経大戦。引き分けでも優勝だったが、17―17の後半終了間際に勝ち越しトライを許して5連覇が消滅。その試合で、後半22分から途中出場した村山は雪辱に燃えていた。

 父・繁さん(68)は元日本代表フッカー。1メートル78、111キロの巨漢は今季チーム最多11トライを挙げてFWの核に成長した。市船橋高出身。相手は高校時代に一度も勝てなかった流通経大柏出身者7人が出場メンバーに連なる。5―12で迎えた前半30分だ。FWが敵陣ゴール前でくぎ付けにし、最後は村山が相手2人を引きずりながらトライ。FW陣を勢いづかせた。

 木村季由監督(46)は「今年のFWは8人が一つにまとまって一番強い」と自信を見せている。昨季は大学選手権1回戦で対抗戦で4位の筑波大に敗退。4校のリーグ戦が導入されるなどシステムが変更になった同選手権では、第2ステージ(12月8日開幕)C組で対抗戦3位などと対戦する。全国制覇に向け、指揮官は28日からトップリーグ東芝との3日間の合同合宿を決定。SO阪本主将が右足首を痛めて不安も大きいが、村山は「FWで圧倒して日本一になる」と威勢が良かった。

続きを表示

この記事のフォト

2012年11月26日のニュース