高地合宿で2キロ増 星「力強くかけるようになった」

[ 2012年7月11日 06:00 ]

直前合宿に出発する星

 競泳女子200メートルバタフライの金メダル候補、星奈津美(21=スウィン大教)が10日、成田空港から直前合宿地のスペイン・テネリフェに出発した。4日まで米フラッグスタッフで約1カ月の高地合宿を行い、筋力トレーニングと負荷をかけた水中練習で体重は約2キロ増の55キロ。五輪仕様のパワーアップした肉体に仕上がった。

 「最初は太ったのかと思ったけれど、肩周りや脚が大きくなったと言われた。力強くかけるようになったかな」と筋量増加を実感している。指導する原田コーチも「もともとがガリガリだった。土台を作れた」と太鼓判。パワーアップによるスピード強化で、より余裕を持って前半から積極的に入れる見込みだ。

 4月の代表選考会で2分4秒69の好タイムをマークし、今季の世界ランキング1位で大舞台に挑むことになった。重圧は大きいが「ランキングは意識しないで、挑戦者として臨みたい」と自らに言い聞かせる。原田コーチも「目標は2分4秒前半。それで勝てないなら仕方がない」と割り切っている。4月より大きくなった体で目指すは自己ベスト更新。その先に金メダルが待っていると信じている。

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2012年7月11日のニュース