2度池ポチャ…美香追い上げ狙いが空回りで7位

[ 2012年7月10日 06:00 ]

最終ラウンド、1番でバーディーパットを外した宮里美香

USLPGAツアー 全米女子オープン最終日

(7月8日 ウィスコンシン州コーラー ブラックウルフラン=6954ヤード、パー72)
 美香の大逆転の野望は池へと沈んだ。宮里美香(22=NTTぷらら)は2バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの76と落とし通算3オーバーで7位。77と崩れた宮里藍(27=サントリー)は通算8オーバーの28位、横峯さくら(26=エプソン)は80を叩き通算12オーバーで39位に終わった。10年の米女子ツアー賞金女王、チェ・ナヨン(24=韓国)が73にまとめ、通算7アンダーの281でメジャー初優勝した。

 7打差からのスタート。自分からスコアを詰めなければいけない状況で宮里美が空回りした。4連続パーセーブの後の5番パー4。フェアウエーからの2打目は右へ出た。「少しフェースが開いてしまった」。ボールはグリーン右サイドの池へそのまま落下。第4打も「グリーンが硬いことで突っ込めなかった。びびった」と10メートルもショートする。このダブルボギーで優勝は一気に遠のいてしまった。終盤の17番パー3でも左の池に入れて再びダブルボギー。2度の池ポチャが響き7位に順位を落としてメジャー3戦目は終わった。

 6月の全米女子プロ選手権では2位。メジャー2大会連続のトップ10に「手応えはある。ショットに対する自信は前より強くなった」と語った。“池ポチャ”こそ気負ったが、大会4日間のフェアウエーキープ率89%は1位。パーオン率74%は優勝のチェ・ナヨンに次ぐ2位を記録した。一方で平均パット数31・25は52位。「今週は毎日パット数が30以上。そのあたりが差だと思う」と勝つためのポイントも浮き彫りになった。

 今後は拠点のフロリダ州に戻って調整。「正直、疲れた。休みたい」と苦笑するが、やるべきことは見えた。9月の全英女子でのリベンジへレベルアップを期す。

 ◆宮里4位に後退 女子ゴルフの9日付世界ランキングが発表され、全米女子オープン選手権でメジャー初制覇を果たしたチェ・ナヨン(韓国)が前週の5位から2位に浮上した。同大会で28位だった宮里藍は3位から4位に後退。宮里美香は3つ順位を上げて16位となった。男子ゴルフの8日付世界ランキングでは石川が69位から日本勢トップの61位に浮上。藤田寛之は5つ下げて69位。

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2012年7月10日のニュース