ラドワンスカ“歴史的勝利”4大大会初の決勝進出!

[ 2012年7月6日 06:00 ]

女子シングルス準決勝でケルバーを破り、ガッツポーズして喜ぶラドワンスカ

ウィンブルドン選手権第10日

(7月5日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 女子シングルス準決勝で第3シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)が第8シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に6―3、6―4で勝ち、4大大会初の決勝進出を決めた。ポーランドの女子としては68年のオープン化以降で初めて。決勝では、第2シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を6―3、7―6で下した第6シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)と対戦する。

 一気に壁を破り、決勝へ上りつめた。4大大会で4強に残ったのが初めてという23歳のA・ラドワンスカが決勝に残った。最後は山なりに返ってきたボールがアウトになるのをゆっくりと見送り、「驚くほどうれしい」と何度も跳びはねて笑みをこぼした。

 「とても緊張した」という序盤。ケルバーが攻撃的に出てきたが、動じなかった。力強いショットを次々といなして流れに乗った。必死に追い付こうとするケルバーは力みでミスが目立つ中で、勝負どころでのサーブ力も光り、昨年の全米オープンで敗れた相手に雪辱を果たした。

 今季はツアー3勝を挙げ、世界ランキングを3位に上げてウィンブルドンに臨んだ。「厳しい練習を積んできた。結果も出ている」と自信もあった。ポーランドの女子での決勝進出は戦前にさかのぼる。「4大大会の決勝でプレーするのがいつも夢だった」。伝統の芝の舞台で、歴史を刻む大勝負に挑む。

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2012年7月6日のニュース