名跡引き取りの功労金なし 相撲協会が正式決定

[ 2012年6月19日 19:26 ]

 日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で、全親方らで構成する評議員会と理事会を臨時で開き、将来的な協会管理を決めている年寄名跡について、協会が親方から名跡を引き取る際に支払う方針だった「特別功労金」は給付しないことを正式に決定した。

 公益財団法人認定を目指す相撲協会は昨年12月、功労金を支給して事実上、名跡を買い取る方向性を決めたが、赤字体質の協会の財政面などを考慮して方針転換した。名跡の扱いは実質的に現状に近い形となるため、従来のように高額でやりとりされる懸念もある。

 また、新法人移行後の最初の評議員を選ぶ選定委員会メンバー5人のうち、協会役員以外の親方衆で構成する年寄会の井筒会長(元関脇逆鉾)、協会監事で僧侶の岡部観栄氏、協会事務方トップの安田裕明主事の3人が決まった。残りの2人は外部から登用する。

 公益財団法人への移行申請は、当初目指した6月から7月にずれ込むことになった。

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2012年6月19日のニュース