遼に“見えない敵”出現…花粉警報「これじゃあ…」

[ 2012年3月16日 06:00 ]

毎年“4番グリーン”で出迎える熱狂的ファンと記念写真に納まる石川遼

 石川遼(20=パナソニック)に見えない敵が現れた!米ツアーのトランジションズ選手権は15日、フロリダ州のイニスブルックリゾート&GCで開幕。石川は14日にプロアマ戦に出場して最終調整を終えた。先週のプエルトリコ・オープンで米ツアー自己最高の2位となった勢いで突っ走りたいところだが、日本でも悩まされている花粉症の症状が出始めたことを吐露。今週は思わぬ難敵との戦いを強いられそうだ。

 石川の表情が曇りがちなのは、調子の上がらないショットのせいばかりではなかった。鼻水とのどの違和感。昨年と同じように徐々に感じ始めた花粉症の症状のせいだった。「まだ大丈夫だけど、あと2、3日したら来そうな気配。オーガスタも怪しい」と鼻をむずつかせた。

 石川にとって花粉症は小学生の頃からの長~い長い付き合いだ。スギ花粉に加えて、高校生になった頃にはイネ科花粉のアレルギーがあると診断を受け、ゴルファーの職業病ともいえる芝花粉症も発症した。

 日本のスギやヒノキと違い、フロリダではカシやオレンジ、グレープフルーツの花粉が多く飛散している。以前には松井秀喜もニューヨーク・ヤンキースのキャンプでタンパを訪れ、同じ花粉に苦しめられていた。石川は「日本のスギ花粉の季節に米国に来られるからラッキーと思っていたけど、これじゃあ…」と口をとがらせる。

 しかし、そんな石川の願いもむなしく、今週の花粉予報は5段階中MAXの飛散量という予報が出ている。仲田健トレーナーも「鼻がつまればボーッとしたり、思考能力が落ちることはある」と心配そうに話す。09年から出場していながら、難コース相手に最近は2年連続予選落ちと苦戦続きの今大会。さらに4月のマスターズまでを見据えても小さな敵との戦いはカギを握りそうだ。

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