鈴木桂治3位どまり…五輪代表争いアピールできず

[ 2012年2月21日 06:00 ]

男子100キロ超級の準決勝で敗れ3位にも笑顔の鈴木桂治(右から2番目)

柔道グランプリ大会最終日

(2月19日 ドイツ・デュッセルドルフ)
 男女計7階級を行い、左肘手術からの復帰戦となった男子100キロ超級の鈴木桂治(31=国士舘大教)は準決勝でアダム・オクルアシビリ(グルジア)に一本負けし3位に終わった。同90キロ級の小野卓志(31=了徳寺学園職)は5位。女子70キロ級で世界ランク4位の国原頼子(26=自衛隊)は3位だった。今大会で有力選手の冬季欧州遠征は終了。ロンドン五輪代表争いは4月からの国内大会ラウンドに突入する。

 複雑な表情が31歳の立場を物語っていた。五輪代表争いのライバル、22歳の上川は表彰台も逃した欧州遠征。優勝で差をつけたかった鈴木は「せっかくのチャンスだったが、ものにできなかった」と悔しさをのぞかせた。昨年12月14日に左肘の遊離軟骨を除去する手術。約2カ月ぶりの実戦で、準々決勝では昨年の世界選手権3位の金成民(キムスンミン)(韓国)を下したが、準決勝では格下選手に裏投げで一本負けした。「練習不足で試合への不安はあった」。それでも左肘に「全然問題がなかった」ことは収穫だった。

 ただし、全日本男子の篠原信一監督は「3位になったが、本当に強い選手とは当たっていない」と厳しい評価。代表争いは4月の全日本選手権、5月の全日本選抜体重別の国内2大会に懸かるが、鈴木は「2カ月あるので、しっかりと稽古を積んで不安材料を少なくしたい」と気持ちを切り替えた。

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2012年2月21日のニュース