土佐、名古屋最後に引退へ 一度は復帰も出産後は故障に泣く

[ 2012年2月21日 21:06 ]

2度目の引退をすることが分かった土佐礼子

 女子マラソンで2度の世界選手権メダリストとなり、2004年アテネ、08年北京の両五輪に出場した土佐礼子(35)=三井住友海上=が、ロンドン五輪代表選考会となる3月11日の名古屋ウィメンズ(旧名古屋国際)を最後に競技の第一線から退く意向であることが21日、チーム関係者の話で分かった。今後は会社に所属してアドバイザーとして、後進の指導などに当たる予定。

 北京五輪を右足の痛みで途中棄権した土佐は09年の東京マラソンを最後に一度は現役を退いたが、10年の長女出産を経て練習を再開。しかし、復帰レースに予定した11年の東京と北海道マラソンを故障で欠場するなど調整に苦しんだ。

 社会人の初マラソンとなった名古屋には思い入れが強く、チーム関係者によると「感謝の思いを込めてラストランをしっかり完走したい」と話しているという。

 ◆土佐 礼子(とさ・れいこ)世界選手権女子マラソンで01年に銀、07年に銅メダルを獲得。同年の日本陸連年間表彰式で初代の最優秀選手に輝いた。04年に名古屋国際で優勝し、アテネ五輪は5位入賞。08年北京五輪は故障で途中棄権に終わった。松山大出。167センチ、46キロ。35歳。愛媛県出身。

続きを表示

2012年2月21日のニュース