白鵬、九重親方ら被災地慰問 復興願う横綱土俵入り

[ 2011年6月5日 18:10 ]

 日本相撲協会による東日本大震災の被災地巡回慰問は5日、岩手県の大船渡市と陸前高田市で行われ、合計約3200人が来場し、幕内上位20人の力士らと触れ合った。

 陸前高田市の高田小学校では、横綱白鵬関(26)が甚大な被害を受けた街並みに向かって復興への願いを込めた土俵入り。白鵬関は「(景色に)言葉が出なかった。前向きな気持ちがさらに出てくれればうれしい」と神妙な面持ちだった。

 横綱、大関陣と同様に記念撮影などの求めが多いのが巡業部副部長の九重親方(56)=元横綱千代の富士=だ。九重親方は「われわれは相撲協会の代表。みなさんと接し、少しでも心の糧にしていただけたらいい」と協会一丸の姿勢を強調した。

 陸前高田市の熊谷千佳子さん(40)はサインをもらい「やっぱり千代の富士がぴか一。来て良かった」と笑顔。高田小学校の木下邦男校長(54)は「お年寄りから子どもまで、というのは相撲ならではです」と喜んだ。

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2011年6月5日のニュース