貴乃花親方“男気”支援「被災地でちゃんこ鍋を」

[ 2011年3月22日 18:37 ]

東日本大震災

 日本相撲協会の理事を務める元横綱の貴乃花親方(38)は22日、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県を中心とする被災地に出向き、復興支援活動の一環で、ちゃんこ鍋の炊き出しなどを行う計画を明らかにした。

 相撲協会から活動の許可が下りれば、阿武松部屋など「貴乃花グループ」に所属する4部屋で東北地方に向かう。既に計画は具体化しており、貴乃花親方は「被災者の皆さんは温かい食べ物を必要としている。ちゃんこを炊き、その場で私がおにぎりを1個ずつ握って手渡したい。今はみんなで心をつなぐことが大事だから」と訴えかけた。

 貴乃花部屋では金融機関を通じて義援金を募り、「炊き出し資金」に充てることを部屋のホームページで告知。貴乃花親方は「仙台は現役時代に夏巡業で1週間滞在したこともある思い出深い土地で、東北は数々の名力士を生んでいる。今こそ相撲界が恩返しをし、地域に根差した活動を実践するべきだ」と語った。

 東京都中野区にある貴乃花部屋を、今回だけでなく大地震など有事の際に近隣住民の避難の場として開放することも決めた。現在、おにぎり600個を用意しているという。貴乃花親方は「困っている人がいたら助ける。それは(土俵際で)駄目押しをしない相撲道の精神に通ずる。行動に移したい」と熱い口調で話した。

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2011年3月22日のニュース