親友の死に涙…塚原光男氏「もう一度会いたかった」

[ 2011年3月22日 11:43 ]

2000年4月、塚原直也(右)を指導をするニコライ・アンドリアノフ氏

 旧ソ連の体操男子エースで、五輪通算7個の金メダルを獲得したニコライ・アンドリアノフ氏の訃報を受け、塚原光男氏(63)と直也選手(33)の父子は深い悲しみに包まれた。家族ぐるみの付き合いだった光男氏は一瞬言葉を失った。「スーパースターであり、親友だった。去年ロシアに見舞いに行こうとしたが、実現できなかった。もう一度会いたかった」と涙声で話した。

 体操ニッポンの技術を吸収しようという意欲に感銘を受けたそうで「ウオツカ片手に日本選手に話し掛け、体操談議に花を咲かせたことが懐かしい」と故人をしのんだ。

 直也選手は留学先のオーストラリアで悲報を聞いた。「『体操は紳士のスポーツ。常に紳士であれ』という言葉が心に残っている。現役を続けているのも彼への恩返し。もっと恩返ししたかった」と声を詰まらせた。

 息子のセルゲイ氏は現在、塚原氏が総監督の朝日生命クラブで特別講師として指導に携わるなど、つながりが深かった。

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