元小結岩木山が引退会見「妻に無理をして死んだら何もならないと…」

[ 2010年9月26日 15:16 ]

引退の記者会見に臨む岩木山

 大相撲の元小結で、小脳梗塞を患って引退を決めた西十両14枚目、岩木山(34)=本名対馬竜太、青森県出身、境川部屋=が秋場所千秋楽の26日、両国国技館で記者会見を行い「妻に、無理をして死んだら何もならないと言われた。ベストの選択だと思う」と涙で土俵生活に別れを告げた。同日付で年寄「関ノ戸」を襲名し、境川部屋付きの親方として後進の指導にあたる。

 夏場所から休場。治療と並行して軽めのけいこを続けてきたが、今場所前に体重が150キロを切り「体を戻して復帰するには半年以上かかる」と限界を悟ったという。
 突き、押し相撲で2003年九州場所に新小結に昇進し、幕内に通算43場所在位。師匠の境川親方(元小結両国)は「入門時に立ち合いで逃げたり、変わったりしないと誓い、最後まで貫いた。地道にやることの大事さを後輩たちは見ていた」とねぎらった。

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2010年9月26日のニュース