遼くん 高速グリーン攻略で連覇狙う

[ 2009年10月29日 06:00 ]

<男子ゴルフ マイナビABC プロアマ>石川遼はホールアウト後、四角の木を使いバット練習する

 男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップは29日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開幕する。昨年優勝の石川遼(18=パナソニック)は28日、プロアマ戦に出場。日本人では05、06年に片山晋呉がこの大会で記録して以来の大会連覇に挑戦する石川は「1年後に同じ大会で勝つってどういう感覚か全く分からない。そういうものに触れてみたい」と意欲満々だった。

 連覇への鍵は、高速グリーンをいかに攻略するか。グリーンの速さを測定する計測器「スティンプ・メーター」(滑り台のような装置でボールが転がった距離を測定する)の数値では、通常のツアーのグリーンは11~12フィートだが、今大会の昨年の最終日は14・5フィートとマスターズ級だった。
 この日のプロアマ戦でもすでに13フィートもあり、石川も「去年は最初、ショートしたことが多かったけど、ジャストタッチに気をつけて打ったことで最終日の高速グリーンに合った。今週もそれを目指してやっていく」と昨年の再現を意識。プロアマ戦後はフェース面をスクエアに保ってインパクトするために木箱を打つ異色練習も敢行。勝負の最終日を見据えていた。

 <観戦マナー啓蒙VTRの収録に協力>石川が観戦マナーを啓蒙(けいもう)するVTRの収録に協力した。日本オープンなどでスイング中にカメラ付き携帯電話のシャッター音の被害に遭ったことなどを受け、日本ゴルフツアー機構が禁止事項を訴えるビデオの製作を決定。この日はプロアマ戦の合間に片山や宮本らとともに石川も出演し「僕たち選手からのお願いです」と訴えた。次週のレクサス選手権から会場で流される予定で「NGもなかったし、いいものが出来上がると思う」と満足げだった。

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2009年10月29日のニュース