しぶとさ見せた遼くん「難しく感じなかった」

　【マイナビＡＢＣチャンピオンシップ第１日】涙にくれたプロ転向後のツアー初勝利から１年。「早く戻ってきたかった」という思い出のコースで、石川遼が首位と２打差の４位と好スタートを切った。だが、表情はどこか優れない。「ラッキーだった。あしたからはこの貯金を生かしていかないと」と精悍な表情を引き締めた。

　得意のドライバーが安定せず、フェアウエーを外す場面が目立った。「トップからの切り返しが合わなかった。ドライバーショットに課題が残った」。それでも石川には簡単に崩れないしぶとさがある。

　昨年は、１ラウンドで２アンダーという「大目標」を達成して優勝をつかんだが、この日は不満が残る内容でも４アンダーにまとめた。「ことしはコースがそんなに難しく感じなかった。徐々に締まっていくと思う」。１８歳の目は２連覇を見据えている。