藤田　通算２０アンダー！初の年間２勝

藤田寛之は今季２勝目を挙げ胴上げされる

　スポニチ後援の男子ゴルフツアー関西オープン最終日は２３日、兵庫県宝塚市の宝塚ゴルフ倶楽部・新コース（６６８２ヤード、パー７１）で行われ、首位から出た藤田寛之（４０＝葛城ＧＣ）が４バーディー、１ボギーの６８で回り、通算２０アンダーでツアー通算８勝目を挙げて、自身初の年間複数勝利を達成した。石川遼（１７＝パナソニック）は７バーディー、３ボギー、１ダブルボギーの６９で通算５アンダーの３１位にとどまった。

【最終Ｒ成績
】

　藤田は自分に言い聞かせた。「結果も残しているし、メジャーでも頑張った。だから大丈夫」。優勝争いの重圧からショットが乱れた終盤。弱気になりかけた自分にハッパをかけながら耐えた。そして迎えた最終１８番、ようやく笑顔で今季２度目のウイニングパットを沈めて「１５番くらいから優勝を意識して心臓が飛び出そうだった」と安どの表情を浮かべた。

　「１つの目標が達成できた。自分を褒めてやりたい」。７月のセガサミーカップで今季初優勝を飾った時、年間複数優勝を宣言。その公約を１カ月後に果たした。４０代での年間複数勝利は０５年の尾崎直道以来の快挙だ。

　過密日程にも勝った。５６位に入った全米プロ選手権（米ミネソタ州）から１８日に帰国。練習ラウンドを１度もしないばかりか、ラウンド後の練習も全くしなかった。ホールアウト後は宿泊先の有馬温泉で温泉に浸かり疲労を癒やした。

　賞金ランクは６位から４位に浮上。「４０代のかがみみたいになっちゃうのかな」。照れくさそうに笑いながらも、その目は３勝目も狙っている。