愛子が準V!今季3度目の表彰台

[ 2009年2月14日 19:23 ]

W杯のデュアルモーグル女子で準優勝し花束を手にする上村愛子

 フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)は14日、スウェーデンのオーレでデュアルモーグルを行い、女子は予選を2位で通過した上村愛子(北野建設)が決勝で予選1位のハナ・カーニー(米国)に敗れて準優勝した。上村は前日の第6戦の3位に続く今季3度目の表彰台。カーニーは今季3勝目、通算6勝目。

 伊藤みき(中京大)は14位、長野冬季五輪の金メダリスト、里谷多英(フジテレビ)は32位、村田愛里咲(北海道・北海道尚志学園高)は33位で予選落ちした。
 男子は上野修(リステル)と西伸幸(白馬ク)が準々決勝で敗れた。尾崎快(早大)は1回戦で敗退した。

 連日の表彰台となった。上村にとっては、一つ上がった順位と同じく「エアとターンの両方はいい状態になってきた。もう少しです」と、完全復活への確かな手応えを感じる2位となった。
 決勝は種目別首位を走るライバル、カーニーとの一騎打ちとなった。第1エアのヘリコプターの着地でやや遅れたのが痛かった。斜面で懸命に追い上げたが、カーニーもミスのないターンで滑り、逆転には至らなかった。ターン、エア、スピードともわずかずつ劣り、14―21で敗れた。
 「途中で抜けると思ったけど、相手の方が速かった」と完敗を認めた。ここに上村のいう「もう少し」の部分があった。
 1月末に2戦連続で予選落ちしたことで、得意のターンが乱れていた。勝たなければいけないという気持ちとミスをしたくないと守りの姿勢。相反する二つの心で「スキー板だけが前に出て、体のポジションが後ろに下がっている」ことに気づいた。少しずつ改善してきたが、最速の状態にはなっていない。
 あとはスピードが出てくれば、完ぺきといえるだろう。「今季は3月の世界選手権(猪苗代)が一番の勝負どころだと思っている。このまま調子を上げていけると思う」と笑顔で話した。(共同)

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2009年2月14日のニュース