京都5連覇 双子の久馬姉妹がともに区間賞

[ 2009年1月12日 06:00 ]

京都の久馬萌(右)、悠の双子姉妹はともに区間賞の快走で優勝の金メダルを手にする

 第27回全国都道府県対抗女子駅伝は11日、京都・西京極陸上競技場発着の9区間42・195キロで行われ、層の厚さを見せつけた京都が、2時間15分39秒で88~92年に続く2度目の5連覇を達成した。双子の姉、久馬悠(きゅうま・はるか、15=綾部中3年)が3区で区間賞を獲得すれば、妹・萌(もえ、15=同)も8区で区間新記録をマーク。00年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(36)も絶賛する2人が、京都を2度目の快挙に導いた。

 <京都>中学生の2人がそろって強烈なインパクトを残した。姉の悠が3区でトップから24秒差の4位でタスキを受け取ると、1秒差の2位に浮上。8区の妹・萌も従来の記録を12秒更新する9分41秒の区間新でアンカー・小島につなぎ「全員が1つになって最後まで一生懸命走れたので良かった」と笑顔を見せた。テレビ中継の解説を務めた高橋さんも「双子の選手にビックリ。どんな選手に育つか楽しみです」と興奮を抑えきれない様子だった。

 <兵庫>2区を走った北京五輪五千メートル代表の小林が「狙っていた」と言う区間新の快走で29人を抜き去った。「記録を出したい気持ちだけで突き進んだ」と話す通り、目前の選手には目もくれず4キロを12分7秒で走り抜けた。「常に世界標準で考えている」と話す新成人は「スピード重視のスタイルは貫いて、今年はスタミナもつけたい」と、さらなる進化を誓う。2月の横浜国際女子駅伝について問われると「良いメンバーが集まるので、ぜひ1区で出たい」と意欲的だった。

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2009年1月12日のニュース