横審をナメるな!朝青龍に引退勧告も

[ 2008年11月25日 06:00 ]

 横審をナメるな!日本相撲協会の横綱審議委員会が24日、都内のホテルで行われ、3場所連続休場の横綱・朝青龍(28)に対し、初場所(来年1月11日初日、両国国技館)で進退を懸けることを求める意見が相次いだ。委員の多くは、九州場所前に朝青龍が再三、来日を延期したことを問題視。初場所で再度休場した場合は、横審が引退勧告すべきとの強硬意見も出た。

 朝青龍のわがままは、もう許さない。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)ら協会幹部との会食を終え、ホテルを出た石橋義夫前委員長は厳しい口調で切り出した。「来場所が潮時だと思っている。序盤で連敗が続くようだったら親方と相談して(進退を)決めるべき」。横審の重鎮は、問題横綱に進退を懸けて初場所に挑む決意を求めた。
 横審終了直後、海老沢勝二委員長は進退に関する話は出なかったと説明。しかし、協会幹部4人、横審委員10人が出席した会議では厳しい意見が噴出した。内館牧子委員は「(協会から)朝青龍が出てくるのは来年1月か3月か分からないと言われたので、横審としては初場所に(進退を)懸けていただきましょう、途中休場なら引退勧告という声が出ました」と説明。そして「別の委員からは“引退勧告ができるのか”という意見もあったのですが、他の委員が“できる”と言われた。“これだけナメられたら引退勧告してもいいんじゃないか”とおっしゃる方もいました」と続けた。
 医師の守屋秀繁委員からは温泉でのひじの治療方法にも疑問の声が上がった。さらに横審委員の怒りの矛先は、九州場所前に3度も来日を延期した行動にも向けられた。内館委員は「協会はなぜ怒らないのかという話も出た。謝罪会見はしたが、その後も外国の国技をナメている」と指摘。石橋前委員長も「ファンをバカにしている。また横綱の品格を落とすようなことがあったら、対応しますよ」と明言した。
 「常陸山や武蔵丸や貴乃花は(長く休場したが)こんなナメた態度は見せなかった。貴乃花は1年休んだけど、出てきた時は立派だった」と内館委員。再起を目指す問題横綱は土俵上だけでなく、日常の生活態度でも進退を懸けて初場所に臨まなければならない。

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2008年11月25日のニュース