東京地裁 元若ノ鵬を“土俵”外へ押し出す

[ 2008年10月22日 06:00 ]

 週刊現代の八百長疑惑記事をめぐり、日本相撲協会と横綱・朝青龍ら現役力士が発行元の講談社などに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟で、東京地裁(中村也寸志裁判長)は21日、講談社側による元幕内・若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士(20)の証人申請について「必要がない」として却下した。

 ガグロエフ元力士が同誌上で「八百長をした」と名指しし、講談社側が尋問を求めた原告の大関・琴欧洲ら4力士に関する判断は出ていない。
 同社代理人の的場徹弁護士は「協会側も反対していないのに、理解できない判断。原告4力士の尋問は当然採用されるはずだ」と話した。
 ガグロエフ元力士は8月に大麻取締法違反(所持)容疑での逮捕後、同協会から解雇され、「処分が厳しすぎる」として地位確認を求め提訴する一方、週刊現代で八百長疑惑を告発。「法廷で証言する」と話していた。
 ほかに尋問を申請されているのは、大関の魁皇と千代大海、十両の春日錦。4力士は、いずれも協会の事情聴取に対し疑惑を否定している。
 八百長疑惑訴訟では、原告の朝青龍と北の湖前協会理事長が今月、それぞれ出廷し「八百長はない」と全面否定した。

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2008年10月22日のニュース