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クルーズ船のハンタウイルス ヒトからヒトへの感染がまれに起きる「アンデス型」 WHOが確認 

[ 2026年5月8日 05:30 ]

色彩を強調したハンタウイルスの透過電子顕微鏡像(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 大西洋を航行中にクルーズ船「MVホンディウス」でネズミなどが媒介する「ハンタウイルス」の集団感染疑いが出たことを巡り、世界保健機関(WHO)は6日、船に乗っていた感染者から「アンデス型」のハンタウイルスを確認したと明らかにした。この型は主に南米で確認され、ヒトからヒトへの感染がまれに起きることで知られている。

 クルーズの出発地だったアルゼンチンでは昨年から感染が拡大しており、同国の保健省は6日、船での感染源特定に向けた調査を開始したと発表した。地元メディアによると、今年に入って42件の感染例が報告されている。

 ロイター通信によると、アフリカ大陸西方の島国カボベルデ沖に停泊していた船は6日、航行を再開した。スペインメディアによると、受け入れ先はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で、9日に到着する見込み。

 カナリア諸島自治州のクラビホ首相は安全に関する情報が不足しているとして受け入れに反対を表明したが、スペイン中央政府は「国家の問題のため州は要請を拒否できない」として、受け入れを強行する方針だ。

 WHOによると7日までに5人の感染が確認され、他に3人に感染の疑いがある。この8人のうち、これまでに3人が死亡した。船の運航会社によると、乗客には日本人も1人含まれるが、感染は確認されていない。感染の疑われる3人が6日、治療のため船外に搬送された。

 ロイターによると、WHO当局者は6日、船で確認されたアンデス型について、感染力が高まったことを示すような変異は確認されていないと明らかにした。

 船はアルゼンチンから南極地方に立ち寄り、カボベルデに向かっていた。WHOは、濃厚接触による船内でのヒトからヒトへの感染が起きた可能性もあるとみて調査を進めている。一般市民の感染リスクは「低い」としている。

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