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トランプ氏側近 W杯に“イランよりイタリア出せ” FIFAに“横暴”要請 英紙報道

[ 2026年4月24日 05:30 ]

トランプ大統領(ロイター)

 トランプ米大統領の政権高官が、サッカーW杯北中米大会の開幕が6月11日(日本時間12日)に迫る中、4大会連続で出場を決めているイランに代わって3大会連続で出場を逃した強豪イタリアを出場させるよう、国際サッカー連盟(FIFA)とトランプ氏に要請したと22日、英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。

 驚きの要請をしたのは、大統領スポーツ・フィットネス・栄養評議会のパオロ・ザンポッリ氏。「トランプ氏と(FIFAの)インファンティノ会長にイタリアの出場を提案したのは事実」と述べた。同評議会は、国民のスポーツや健康について大統領に提言する組織。「私はイタリア系。アズーリ(イタリア代表)の姿を米大会で見られれば夢のようだ。過去4大会で優勝しており、その資格はある」とも話した。

 米イスラエルがイランを攻撃後、イラン側は渡航した場合の安全面に懸念があると、試合会場が米国内の1次リーグ3試合(ロサンゼルス2試合、シアトル1試合)をメキシコに変更するよう求めたがFIFAは拒否。トランプ氏はSNSに「歓迎するが、イラン選手の安全を考えれば適切ではない」と投稿していた。インファンティノ会長は「イランは予定通り出場する」と話している。

 ザンポッリ氏はビジネスでトランプ氏と親交を深め、メラニア夫人との結婚式にも参列した間柄。今回の要請には、イラン攻撃を巡って溝ができたトランプ氏とイタリアのメローニ首相の存在もあるもよう。メローニ氏は特に、トランプ氏がローマ教皇レオ14世を「犯罪に弱腰」などと非難したことに激怒。北大西洋条約機構(NATO)首脳の中で、最もトランプ氏寄りだったが、態度を硬化させている。トランプ氏もメローニ氏を非難するようになった。

 イタリアは「カテナチオ(かんぬき)」と呼ばれる守備的戦術が代名詞。今回の要請でカテナチオのように閉じたメローニ氏の心は開けるのか、ザンポッリ氏の“アシスト”の成否も注目されそうだ。

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