イラン 海峡「再封鎖」 全面開放表明から一転 米の港湾措置に対抗 オマーン沖でタンカー銃撃
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イラン最高安全保障委員会は18日、米国との戦闘が終結し恒久平和が実現するまで、ホルムズ海峡の通航を管理する決意だとする声明を発表した。米軍がイランの港湾封鎖を解除しないことへの対抗措置。アラグチ外相は17日、全ての商船に海峡を「全面開放する」と表明したが、一転して強硬姿勢を示した。ロイター通信によると複数の商船がイラン海軍から海峡が再封鎖され、全船舶の通航が禁じられたとの通達を無線で受けた。
英海事当局は18日、オマーン沖でタンカーがイラン革命防衛隊の艦艇2隻から銃撃されたほか、コンテナ船が飛翔体の攻撃を受けコンテナが損傷したとの報告があったと明らかにした。ロイターによると、海峡に近いイランのケシム島とララク島の間の海域で商船2隻が銃撃された。
戦闘終結に向けた米イランの再協議をにらみ、駆け引きが続いた。米メディアは再協議が19日か20日にもパキスタン首都イスラマバードで開かれる見通しだと伝えた。イランのタスニム通信は18日、米国が過剰な要求を続けているとして、イランは米国との再協議に同意していないと報じた。
イラン革命防衛隊は17日、レバノン停戦の発効を受け、海峡の「新規則」を発表した。革命防衛隊の許可を受けた民間船舶だけが指定された航路を通航できるとした。
最高安全保障委員会は声明で、海峡を通航する船舶には安全確保に関する費用の支払いが必要になると表明。仲介役パキスタンから米国の新提案を受け取り、検討中だと明らかにした。
船舶位置情報の提供サイトによるとタンカーなど約20隻が17日、ペルシャ湾から出ようと海峡に向けて航行したものの途中で停止し一部は引き返した。18日には複数のタンカーが海峡を通過したが、その後に続いた多くの船が引き返した。
トランプ米大統領は17日、交流サイト(SNS)で海峡が「完全に開放された」と主張しつつ、イラン港湾封鎖については、戦闘終結の合意が結ばれるまで「全面的に継続される」と説明した。
革命防衛隊に近いタスニム通信は、海峡を全面開放するとしたアラグチ氏の発表を「不適切だ」と批判した。
トランプ氏は18日、ホワイトハウスで記者団に対し、イランと海峡を巡り協議しているとした上で「彼らはわれわれを脅迫できない」と述べた。












