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イランがイスラエルに報復攻撃 直接は初めて 中東情勢さらに緊迫

[ 2024年4月15日 04:40 ]

 イランは13日夜から14日未明、イスラエルを弾道ミサイルや自爆型無人機で大規模に攻撃した。1日に在シリアのイラン大使館が攻撃を受けたことに対する報復。イランがイスラエルを直接攻撃したのは初めて。イスラエル軍はミサイルや無人機の99%を迎撃したとしている。南部ネバティム空軍基地で小規模な被害が出たほか、少女1人が負傷した。

 イスラエルのネタニヤフ首相は14日、SNSで「共に勝とう」と国民に訴えた。反撃に踏み切るかどうかが今後の焦点。昨年10月から続くパレスチナ自治区ガザでの戦闘が波及し、中東情勢は一気に緊迫の度を増した。

 国営イラン放送によると、イラン革命防衛隊トップのサラミ司令官は、報復は「限定的な作戦だった」と述べ、抑制的な攻撃だったとの考えを表明。ライシ大統領はイスラエルに「教訓を与えた」とする声明を発表した。

 バイデン米大統領はイランの攻撃を「最も強い言葉で非難する」と表明した。ネタニヤフ氏とは電話会談で対応を協議した。米ニュースサイト、アクシオスによると、バイデン氏は地域紛争に発展することを懸念し、イランへの反撃に反対する意向を伝えた。

 イスラエル軍報道官によると、イランから発射されたのは無人機170機、巡航ミサイル30発、弾道ミサイル120発など。オースティン米国防長官は、中東に駐留する米軍が、イランやイラクなどからイスラエルに向け発射された数十のミサイルと無人機を撃墜したと明らかにした。

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