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小池都知事「残念」都知事選“恒例”学歴詐称疑惑にうんざり 元側近主張に反論「大学の意思」

[ 2024年4月13日 04:40 ]

 東京都の小池百合子知事が12日の定例記者会見で、カイロ大学長名で2020年に出された「小池氏の卒業を証明する」との声明に関し、元側近が「学歴詐称疑惑の隠蔽(いんぺい)工作に加担した」と告発したとする月刊誌「文芸春秋」の記事について反論した。「声明は大学当局が意思をもって出されたと認識している」とし、「大学が何度も卒業を証明してきている。他の人が詐称とか言っているのは(意味が)分からない」と述べた。

 記事によると、元側近は小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」元事務総長の小島敏郎氏(75)。再選した20年7月の知事選前の6月、小池氏から疑惑への対応を相談され「カイロ大から声明文を出してもらえばいい」と提案。駐日エジプト大使館のSNSに学長名の声明が出た。

 小池氏は、これまで何度も卒業証書と証明書を提示してきたと強調。声明の文案作成を指示したか問われると、正面から答えず「大学が証明してくれることが重要なポイント。大学当局の意思。それに尽きる」と説明。大学や大使館への働きかけの有無に関しても「大学の意思」と繰り返し「主体は大学、そして大使館」と述べた。

 小島氏の提案そのものについては「鮮明には覚えていない」。提案のわずか3日後の声明で疑念が示されている点に関しては「卒業というファクトが既にあるから、スピード感もある」と話した。

 7月の都知事選に3選出馬するかどうか明らかにしていないが、「毎度毎度、選挙の度にこうした記事が出るのは残念だ」と言及。この時期の告発をどう考えるか聞かれると、「どうぞ、書かれた方にお聞きいただければと思う」と、うんざりした表情を見せた。

 ≪元側近・小島敏郎氏、刑事告発も≫小池氏の定例会見を受け、小島氏も都内で報道陣の取材に対応。「実際に卒業しているかどうか判断できる証拠を全部出してほしい」と求めた。次の都知事選で小池氏がカイロ大卒業を名乗った場合、公選法違反容疑で刑事告発するか記者から問われると「その覚悟で準備している」と述べた。小島氏は記事でカイロ大が出した文書について、元ジャーナリストのA氏から自身が原案を作ったことを打ち明けられたとも証言。17日には外国特派員協会で、今回の告発について会見を行う予定だという。

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