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神奈川県知事選 無効票が“実質3位”だった…前回の2倍超、21万票の異常事態「誰もいない」の声の表れ

[ 2023年4月10日 17:54 ]

8日、「当確」が伝えられても硬い表情だった黒岩祐治氏
Photo By スポニチ

 任期満了に伴う神奈川県知事選は9日に投開票され、自民、公明、国民民主3党の地方組織の推薦を得た現職・黒岩祐治氏(68)が4選を果たした。選挙期間中に過去の不倫が報じられたが、高い地名度や支援組織で、市民団体共同代表の岸牧子氏(66)=共産推薦=ら3新人を圧倒。一方で有権者からは「本当に投票したい候補者が誰もいなかった」「消去法で仕方なく」と冷ややかな声も上がり、無効票は21万票を超えた。

 黒岩氏は前回2019年の知事選では225万1289票を獲得。岸氏は70万91票で、黒岩氏の得票率は76・28%だった。今回は不倫報道の影響からか、黒岩氏の得票数は193万3753票で、得票率は67・6%。しかし岸氏も65万1473票(得票率22・77%)と伸ばせず、政治家女子48党の大津綾香氏は15万1361票、医師の加藤健一郎氏は12万3922票だった。

 “消去法”という有権者の声を示したのは無効票で、今回は21万2482票に上り、投票数全体の6・91%を占めた。19年は8万8964票(同2・93%)で、前回から2倍以上に増加。黒岩氏、岸氏に次ぐ“3位”となった形で、この日県庁で記者会見した黒岩氏は「(無効票は)批判票としっかり受け止め、信頼回復のため仕事で返したい」と話した。

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2023年4月10日のニュース