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カリフォルニアに再び雨と雪 山岳部ではすでに50センチの積雪 34の郡に非常事態宣言

[ 2023年3月13日 09:38 ]

 天候不順となっている米カリフォルニア州では12日に「大気の川(Atmospheric River)」と呼ばれる新たな細長い水蒸気帯が流れ込むことが予想されており、当局では警戒を呼びかけている。

 AP通信によれば、ヨセミテ国立公園の北半分を占めるトゥオルミ郡では11日に竜巻が発生。直径2・5センチ大の雹(ひょう)も振るなど大荒れの空模様となった。サンフランシスコとロサンゼルスの中間に位置している「ビッグ・サー(Big・Sur)」と呼ばれる海岸地帯ではここ2日間で300ミリの雨が降り、道路は各所で冠水もしくは寸断。モンテレー郡では8500人が避難しており、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(55)は34の郡に対して非常事態宣言を発令している。

 オレゴン州やネバダ州北部を含めて13日には平野部では雨、山間部では雪になる見込み。シエラネバダ山脈に接する山間部ではすでに平年の2倍でここ40年では最多となる50センチの積雪となっており、ここ3年続いた渇水対策には有効ではあるものの、大量の雪解け水が平野部に流れ込む可能性があり、もともと乾燥した気候のカリフォルニア州は“許容限度”を超える事態と直面している。

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2023年3月13日のニュース