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さようならシャンシャン!中国に向け成田離陸 繁殖パートナー求め 園職員やファン見送り

[ 2023年2月21日 13:14 ]

 中国に返還される上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、シャンシャン(雌、5歳)を乗せたチャーター機が21日午後、成田空港を離陸した。現地で繁殖パートナーを探すことになる。

 シャンシャンを乗せたトラックは午前7時10分ごろ、手を振る飼育担当者らに見送られ園を出発。福田豊園長は「たくさんの方々を幸せな気持ちにしてくれてありがとうと言いたい。パンダの保護研究に寄与してくれることを期待したい」と語った。シャンシャンは落ち着いた様子だったという。園周辺には見送りのファンが大勢詰めかけた。

 園によると、成田には午前8時半ごろ着いた。

 長時間の移動によるストレスを和らげるため、園職員2人が同行。チャーター機で約5時間半かけて中国四川省の成都双流国際空港へ向かい、夕方到着の予定。その後、陸路で中国ジャイアントパンダ保護研究センターの雅安碧峰峡基地に行き、検疫を受けて最終的な滞在地が決まる。

 小池百合子都知事は、都庁で取材に「たいへん愛された。中国で元気に、パンダの保全に貢献してほしい」と語った。

 雌は3歳半~4歳半で繁殖適齢期に入るとされ、シャンシャンは今年に入り発情が確認された。

 シャンシャンは2017年6月に生まれ、同園で初めて自然繁殖で順調に成長したパンダ。同12月、上野生まれとしては29年ぶりに一般公開され大きなブームとなった。両親が繁殖研究目的の貸与のため、所有権は中国側にある。

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2023年2月21日のニュース