マーマレード売り上げ急増　英女王「追悼効果」

　【ロンドン共同】9月8日に96歳で死去したエリザベス英女王の「追悼効果」で、英国で9月のマーマレードの売り上げが急増したことが分かった。女王が6月に人気キャラクター「くまのパディントン」と共演した映像にマーマレードサンドイッチが登場したことを受け、市民がマーマレードサンドを大量に供えるなどしていた。英メディアが12日伝えた。

　英王室は女王の在位70年を祝う6月の「プラチナ・ジュビリー」の行事の中で、女王がパディントンと共演する動画を公開。パディントンの好物マーマレードサンドを、女王がユーモアたっぷりの表情で「私もここに入れてるわ」とハンドバッグから取り出す姿が大きな反響を呼んだ。

　女王の訃報を受け、多くの市民がロンドンのバッキンガム宮殿近くの公園などで花を供えた。献花場所にはマーマレードサンドやパディントンのぬいぐるみも大量に置かれ、当局が自粛を呼びかける事態に発展した。

　英国のコンサルティング会社によると、9月のマーマレードの売り上げは1～8月の平均売り上げに比べて18％増えたという。