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25年大阪・関西万博の公式ロゴマーク決定 コンセプトは細胞、いのちの輝き表現

[ 2020年8月25日 17:15 ]

 2025年の大阪・関西万博のシンボルとなるロゴマークが25日、「TEAM(チーム) INARI(イナリ)」のデザインに決まった。セル(細胞)をコンセプトとし、いのちの輝きを表現した作品で今後、万博のプロモーションなどで広く使う。チームイナリ代表のシマダタモツ氏(55)は採用決定を受け、登壇し「小さい頃、万博で見た太陽の塔が衝撃的だった。コイツが万博の顔になっていくのが最高にうれしいです」と感涙した。

 「(制作した)岡本太郎さんのようなパンチのある、オリジナリティーあるものを作りたいと思った」。1970年、大阪万博会場で見た太陽の塔からの影響は現在も強く、「僕の机の上にも(太陽の塔のミニチュアを)置いてある」。岡本さんと同じ2月26日生まれで年2回足を運んで万博記念公園にある太陽の塔を見に行くという。

 当初は全細胞に核(目玉)をつけたが「あまりにも気持ち悪くて。これはない」と手直し。1970年万博で、桜を表現したシンボルマークをイメージしながら目玉へ替えた。中央空白部分には大阪府を配置したという。

 普段は同市浪速区稲荷町の木材倉庫2階でデザイン事務所「シマダデザイン」を主宰。「毎日暑い思いをしながら仕事をしている」と苦笑い。デザイナー3人、コピーライター1人、イラストレーター1人の計6人で活動し、ABCなど企業のロゴマークを手掛けることから「企業さんでは無理な話では?」と今回のデザインについて率直に語り、自身では「かわいい」と愛着を示すが「正直ここまで残るとは思ってなかった。こういうものが、こういうことが通る万博にしてほしい」と期待を語った。全国から応募があった5894作品の中から、今月3日に最終候補5作品が選ばれ、市民の意見を参考に建築家の安藤忠雄氏が座長を務める選考委員会が決めた。

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2020年8月25日のニュース