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国内で1月以来の部分日食 沖縄では三日月のようになった太陽がはっきり

[ 2019年12月26日 18:32 ]

 太陽の前を月が横切り、太陽が欠けて見える部分日食が26日午後に観測された。国内では1月以来。本州を中心に広く雲がかかる条件の悪い日だったが、沖縄県内では三日月のようになった太陽がはっきり見えた。

 北谷町では午後2時すぎから始まり、3時半ごろには最も大きく欠けた状態に。町内の駐車場で日食グラスをかざしていた男性の集団が「すげえ」と歓声を上げた。

 石垣市の観察会でも、雲間から太陽がのぞくと約60人の参加者が沸いた。会社を休んで冬休み中の子ども4人と訪れた藤田理江さん(38)は「見られて良かった。子どもにも天体に興味を持ってほしい」と話した。

 東日本や北日本では、太陽が欠けたまま沈む「日入帯食」となった。

 国立天文台によると、国内で次に見られる部分日食は来年6月21日で、太陽の欠け方は今回より大きい。太陽の外周がリング状に輝く金環日食は2030年、太陽が完全に月に隠れる皆既日食は35年を待つことになる。

 日食は地域によって見え方が変わり、今回はアラビア半島から東南アジア、グアムにかけて金環日食となった。

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2019年12月26日のニュース