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日本セブンズ 決勝進出ならず…南アとの3位決定戦へ

[ 2016年8月12日 02:47 ]

<ラグビー 日本・フィジー>前半、トライを決める後藤

リオデジャネイロ五輪第7日7人制ラグビー 日本5―20フィジー

(8月11日)
 五輪初採用の7人制ラグビーの日本代表はデオドロスタジアムでの準決勝で2年連続でワールドシリーズの年間王者に輝いているフィジーと対戦し、5―20で敗れ決勝進出を逃した。もう1カードの準決勝は英国が7―5で南アフリカに勝利。日本時間12日午前6時半からの3位決定戦で、日本は南アフリカと対戦する。昨年の15人制ワールドカップ・イングランド大会は1次リーグ初戦でスプリングボクス(南アフリカの愛称)から歴史的金星を挙げた。あれから、11カ月。今度は南半球での7人制に舞台を移し、メダルをかけて激突する。

 ジャパンがフィジアンマジックにほんろうされた。1メートル90の大男たちが片手でボールを持ち、ピッチ上で自由にパスの絵を描く。後半開始早々、タックルを受けながらボールをポンポンと渡すオフロードパスで右サイドを崩して美トライ。日本は前半3分の後藤の左タッチライン際を突破するトライで5―10と食らい付いていたが、出鼻をくじかれて5―15と差を広げられた。 

 痛恨もあった。後半2分、味方が裏に蹴ったボールをレメキがチェイス。ゴール前で先に抑えた相手に激しいタックルを見舞ったものの、ハイタックルの判定を受けた。シンビンで2分間の一時退場。数的不利の間にもう1トライを追加されて万事休す。2年連続ワールドシリーズ優勝の最強国に5―20で敗れた。

 桑水流主将は守備のほころびを嘆いた。

 「接点でボール動かされること想定していたが、それ以上にジャパンのディフェンスが硬かった。身体能力が高い相手に、ブレークダウン作らないようにやっていたが、タックルが決まらなかった。倒しきれなかったのが一番いけなかった」

 前半6分のフィジーの二つ目のトライは合谷の甘いタックルで突破されたのがきっかけだった。予測不能のステップと強靱な当たりの強さを前にし、日本の組織ディフェンスがかき乱された。

 完敗したものの、下を向いている暇はない。チーム唯一のトライを上げた後藤は「自分でトライを取って追いつきたいという気持ちだった。チームがうまく1オン1を作ってくれた」と次戦に向けての明るい材料にしたいと語った。レメキも「どんな相手でもメダルを取りたい」と固い決意。3位決定戦は12日午前6時半から。相手はあの南アフリカ、今季のワールドシリーズ2位の雄だ。ビッグネーム狩りの再現を果たした時、ブレイブブロッサムズに快挙のメダルがかけられる。

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