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小原 現役引退を明言…今後は「主人にご飯をつくってあげたい」

[ 2012年8月9日 07:50 ]

女子48キロ級で金メダルを獲得、表彰式で感激の涙を流す小原日登美

ロンドン五輪レスリング

 女子48キロ級で小原日登美(31=自衛隊)が五輪初出場で金メダルを獲得。多くのケガやうつ病、2度の引退を経て頂点にたどり着いた31歳は「念願の五輪での金メダル。本当にやりきった」とすっきりした表情だった。

 決勝では第1ピリオドを失ったが、体力切れしてきたマリヤ・スタドニク(24=アゼルバイジャン)をタックルで仕留めて逆転勝ち。表彰式で涙を見せた小原は「自分には五輪は無理だと思った時期もあった。あの時に逃げ出さず、諦めないで頑張ってきて良かった」と苦難の道のりを振り返った。

 試合後の会見では「復帰した時からロンドンの先はないと思い、ここがゴールと決めていた。年も年なので」と五輪を最後に現役引退することを明言。「寂しい気持ちはあるが、やりきったというすがすがしい気持ち」と花道を金メダルで飾ったことに満足げな表情を見せた。

 10年10月に元レスラーの康司さん(30)と結婚したが、五輪へ向けた練習のため「主婦業をサボっていた」。今後は「主人には普通にご飯をつくってあげたい」と、小原のサポートを続けてきた夫に“恩返し”することを誓った。

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