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異常な雪解け…サクラ咲き「バンクーバー春季五輪」?

[ 2010年2月9日 09:17 ]

バンクーバーの浜辺には日光浴を楽しむ女性の姿も。「この冬も10回くらい来たわ」と話していた

 バンクーバーでは例年よりも1カ月ほど早く、早咲きのサクラが目立つ。8日(日本時間9日)、雪不足でコース整備が遅れたサイプレスマウンテンでフリースタイルスキー・モーグルの公式練習が始まったものの、12日(同13日)に開幕するバンクーバー冬季五輪は「春季五輪」の様相を呈している。

 1月から市中心部で気温が10度前後まで上がる日が続き、晴れ間がのぞいた8日も昼には10度近くになった。もともと雪より雨の多い土地だが、例年より平均気温が2度ほど高い。スノーボードも実施するサイプレスのふもとの住民には「今の時期にしては異常なほどの雪解け水が流れている」と驚く人もいた。
 バンクーバーの会場は屋内施設が多く、近郊のサイプレスだけが屋外のスキー場のために暖冬の影響を受けた。周辺の山からヘリコプターなどで雪を運び、練習の日程変更も余儀なくされた。
 アルペン、ノルディックスキーなどを実施する山間部のウィスラーでは競技に支障を来すような雪不足はないものの、中心部は水たまりができるほどの暖かい日もある。
 今後の天気予報でも氷点下となる日は少ないが、組織委のファーロング最高経営責任者は「何が起きても対応する準備はある」と自信を示した。(共同)

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2010年2月9日のニュース