【和歌山競輪 G3和歌山グランプリ 9日開幕】南修二 いざS班“初陣”「責任を持って走る」
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和歌山競輪・開設76周年記念オッズパーク杯「和歌山グランプリ(G3)」が9日に開幕する。12日までの4日間開催。今年も和歌山から西日本最初のグレードレースがスタート。S班3選手をはじめ、好メンバーがそろった。近畿地区の第一線である脇本雄太―南修二のコンビが闘志を燃やすが、昨年末に悲願のグランプリ初Vを果たした郡司浩平が南関勢を率いて主役の座へと躍り出るか。他にも実力者が控えて激戦ムードが漂う。
南が新S班として、2026年のスタートを切る。賞金ランキング7位で初のグランプリの大舞台に立った25年の年末。4車で結束した近畿ラインの4番手でチャンスをうかがったが、内でかぶった古性優作任せで厳しい展開に。切り替えて外を踏んだが、4着に終わった。
「結果は4着だったけど、いい経験になったし、楽しかった。来年はS班の責任を持って走りたい」
初めて味わった大一番での経験を、プラスに捉えて今年の飛躍を期す。
デビューから23年目にして、昨年9月のG2共同通信社杯でビッグ初V。昨年は年間を通して波がなく、着実に賞金を積み重ねてグランプリ切符をつかみ取った。
“仕事人”の異名を取るなど、ヨコの厳しさで第一線級の座をキープしてきたが、捲りの勝負脚で激戦を突破する“動けるマーク屋”としての存在感もアピールする。
その真骨頂を見せたのが、6月のG1高松宮記念杯・最終日の戦いぶりだった。単騎戦だったが、逃げる和田真久留―岩本俊介ラインの3番手を確保し、2コーナーから一気に捲って快勝。取鳥雄吾、吉田拓矢といった機動力型を相手に自力で勝利を飾ったのは見事だった。
S班の重責は並大抵ではないが、強い気持ちを持つ南なら大丈夫だ。さあ、今回の和歌山記念が“初陣”。最強戦士の脇本雄太との近畿タッグで他派を迎え撃つ。
《郡司浩平 GP覇者の底力》
6度目の挑戦で悲願達成。郡司が「KEIRINグランプリ2025」をこん身のバック捲りで制し、歓喜のVゴール。25年の賞金王にも輝いた。
「南関単騎。ゴールして初めてグランプリを実感した。最後に1人じゃなかったと感じた」。万感の思いで優勝の余韻に浸った。
25年はG3を6V。賞金ランクも上位をキープ。ただ、G1の優勝はなく、決勝進出も1回だけ。特別では結果を残せなかったが、最後の大舞台でやってのけた。
スピードを生かした機動力が持ち味だが、番手戦でも安定感を増し、オールラウンダーとしての風格が漂う。今ならシリーズリーダーとしての貫禄は十分だ。
和歌山は記念初優勝(16年)に加え、22年はパーフェクトVを飾ったバンク。相性はいい。チャンピオンユニフォームをまとい、希代のスピード戦士が紀州路でうなりを上げる。
《松本貴治 タイトルはすぐそこに》
昨年のグランプリの切符をかけた最後の闘い。小倉G1競輪祭は単騎の伏兵・阿部拓真のVで幕を閉じたが、最後にレースを支配したのは松本貴治だった。
グランプリ初出場を狙うなら一撃に懸ける策もあったが、打鐘3コーナーから果敢に仕掛けて主導権を奪取。好ペースで逃げたが、最後は6着に終わった。
「順番が来たので行った。押し切れていれば良かったが、力がなかっただけ」とさばさばと振り返った。思い切って仕掛けた攻める姿勢は称賛に値するものだった。
19年ヤンググランプリを制してから6年が経過した。昨年はG1で3度の決勝進出。寛仁親王牌では準Vとタイトルにあと一歩のところまで近づいた。
あくまでも自力をベースに差しもこなして、自在に動けるのが最大の武器。総合力では堂々のトップクラスだけに、首位争いに加わってくるはずだ。
《先行予想・脇本雄太の逆襲に期待》
グランプリスラマーの脇本を本命視。昨年末のグランプリは手負い(左肘関節脱臼骨折後)の戦い。突っ張る寺崎浩平の番手を真杉匠に奪われて9着に大敗した。
「技量不足です。レースを走って、どうやったら痛むかなどは分かってきた」
ケガの回復度が鍵になるが、加速がつけば10台を楽に叩き出すスピードは他の追随を許さない。新春で復活の走りを見せる。
44歳にして初のS班。南が気持ちを新たに臨む。厳しいさばきだけでなく、捲りを備えるタテ脚も光る。脇本とのタッグで浮上へ。
総勢10人の地元勢。それを束ねるのが東口。昨年は落車などの影響で不調が続いたが、後半戦には確かな手応え。椎木尾拓哉とともに好位戦を展開し好走へ。
近畿はダッシュ鋭い中釜、福永大智の113期コンビや、攻めの姿勢の石塚輪太郎、快速・南潤ら機動力型の好走に期待したい。
南関勢も戦力充実。その中心はもちろん、初のグランプリ覇者に輝いた郡司。自力に番手戦と幅広い戦法はNo.1の安定感がある。シリーズ主役はむしろこの男か。
ダッシュ力はトップクラス。松井が快速全開。同県・郡司の番手で戦うケースもあったが、本領は前での機動力戦。20年・平塚グランプリの覇者・和田健や、捲り主体の自在型・梁田らがスクラムを組み強力ライン。
グランプリ出場へあと一歩だった松本。競輪祭の決勝戦で果敢に先制(6着)した攻めの姿勢は立派。自力主体に幅のある戦法は魅力いっぱい。追加参戦の重鎮・小倉のガードを得てV争いを演じる場面もある。
北の司令塔となる渡部幸だが、負傷明けで調整度がポイントになる。出脚良い酒井雄多、回転力を生かす小堀敢太の動向に注目。
栃木に移籍した杉浦侑。痛快なカマシ先行は他派の脅威。自在型・鈴木竜らとともに上位へ進出も。レジェンド・武田豊樹も健在。
中部勢は勢力的にやや厳しい印象だが、皿屋の捲り脚は威力満点でカマシもある。波乱の一発が怖い。九州勢は回転力鋭い伊藤旭が黒馬的存在。迫力仕掛けの東矢圭吾も侮れない。
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