【福岡ボート SGチャレンジカップ(G2レディースチャレンジカップ)】あす開幕 本紙注目は地元で燃える仲谷颯仁
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年末に向けた賞金バトルもいよいよ佳境を迎える。SG第28回チャレンジカップ(G2レディースチャレンジカップも同時開催)は、25日からボートレース福岡を舞台に熱戦の火ぶたが切られる。今年の獲得賞金上位34人、女子は21人がそれぞれ年末の「グランプリ」、「クイーンズクライマックス」を目指して勝負を挑む。
本紙注目は初のグランプリ出場へ地元SGに臨む仲谷颯仁(31=福岡)。誰よりも熱い6日間にする覚悟だ。
手を伸ばせば至高の舞台に届くところまでようやくたどり着いた。仲谷は今回がチャレンジカップ初出場。今年は2月九州地区選を優勝して地元若松クラシックの出場権を得ると、8月若松メモリアルでSG初優出を経験。一つずつ壁を乗り越え、成長をアピールする充実した1年になった。
「若松クラシックの権利がない中で地区選を勝てたし、地元開催のSGがきっかけになって気持ちを上げていけました。リズムどうこうより〝頑張らないといけない〟と精神的に追い込めたのが大きかったです。変な言い方だけど、ちゃんとしていました(笑い)。もちろん上があるので満足はしていません。グランプリを狙える位置まで順位を押し上げられたので、最後まで全力を尽くしたい」
地元開催のSGが続いていたことも発奮材料の一つだったが、それ以上に大きかったのは7月徳山オーシャンカップで西山貴浩がSG初制覇を飾ったこと。眼前でファンからコールを受ける兄弟子の姿を見て心は大きく奮い立った。
「感動しました。ずっと尊敬しているけど、改めてすごい先輩だなって。西山さんにデビューした時から言われていたのは〝人を大事にしろ〟という言葉。ボートレースはあくまで個人の争いだと思っていたし、最初は正直意味が分からなかった。でも、年月を重ねるにつれて、意味が分かるようになってきました」
西山のSG初戴冠から1カ月後、今度は地元若松のメモリアルで仲谷が期待に応えた。地元勢では瓜生正義とともに優勝戦に進出。SG初挑戦から21回目のチャレンジで、ようやくSG優勝戦の道を切り開いた。「チャンスは何度かあったけど、なかなか壁を打ち破れなくて…。少し時間がかかりすぎましたね。優勝戦6号艇だったので、そこまでプレッシャーはなかったけど、最終日は西山さんが常に側にいて緊張をほぐしてくれました。ありがたかったです」
若松メモリアルは優出5着という結果に終わったが、優勝戦を走ったことで一つ実感することがあった。それは地元選手がホームで活躍する意義。今まで経験したことがないほどの割れんばかりの声援が展示の時から仲谷の背中を押した。
「クラシックは西山さんと(塩田)北斗さんが優出してすごく盛り上がって、メモリアルは自分と瓜生さんが優出してお客さんがものすごい声援を送ってくれた。西山さんにも〝地元SGは地元選手が活躍しないとダメだよな〟って話かけられました。自分もそうだし、福岡支部みんなでチャレンジカップを盛り上げたい。今はすごくレースが楽しいし、グランプリに出場できれば、もっと楽しくなると思う。西山さんとグランプリに一緒に出たいです。最後まであがきます!」
前哨戦となった10月福岡一般戦は予選首位通過からの王道Vで期待に応えた。準備は万全。あとは結果を出すだけだ。
【シリーズ展望】
チャレンジカップは年間8つのSGの中で最も賞金がフォーカスされる大会。グランプリ出場となる18位以内を目指すのか、あるいはグランプリ2ndからの登場となる6位以内に照準を定めるのか。それぞれの思惑が入り交じる。
現在賞金ランク1位につける佐藤隆太郎はフライング休みのため不在。チャレンジカップの優勝賞金は3700万円なので、現時点で獲得賞金1億円を超える5位の末永和也までトップ通過の可能性を残している。初日ドリーム戦はダービー終了時点での獲得賞金が反映されるため、池田浩二が1号艇で登場する。今年は6月戸田グラチャンで通算11回目のSGタイトルを獲得。チャレンジカップは過去2回の優出2着があるが、まだ手にしていないタイトル。まずはドリーム戦を制して流れに乗りたい。茅原悠紀は10月ダービー優出2着に続き、続く浜名湖周年でも優出3着で賞金を加算し、わずかながら池田の賞金を上回った。福岡水面は今年4月の周年記念で優出2着と結果を残している。ウネリをモノともしない絶品ターンで頂点を狙う。勢いという点では末永和也が一番。津ダービーでSG初制覇を決め、一気に賞金ランクも跳ね上げた。初のグランプリ出場は確定的。まずは6位以内の出場を目指して全力アタックだ。
地元勢はドリーム戦6号艇で登場する西山貴浩のほか瓜生正義、篠崎元志、仲谷颯仁、塩田北斗がグランプリ出場圏内を目指しての勝負駆け。地の利を生かして上位争いに食い込みたい。また、チャレンジカップといえば下克上が最大の魅力でもある。最も注目を浴びるのは毒島誠。出走回数不足のため来期はB2降級が確定しているがグランプリに出場し、ファイナルに進むことができればSG優先出走権は手に入る。まずは今大会優出2着以上がノルマだ。
一方、大村で開催されるクイーンズクライマックスを目指すG2レディースチャレンジカップの優勝賞金は500万円。今回出場する松尾夏海、海野ゆかり、大滝明日香、清埜翔子の4人は優勝でも12位以内に入るのが難しい状況だ。現在女子賞金ランク1位に立つ遠藤エミは、2位守屋美穂に1000万円以上の差をつけているため、今大会の結果に関わらず、5年連続でクイーンズクライマックスに賞金ランク1位で出場することが確定している。今回も大本命として期待に応える走りを見せてくれるだろう。注目は渡辺優美、川野芽唯、小野生奈の地元トリオの走り。21人の中には当地を走る機会が少ない選手も多く、地の利は絶大。好結果を残して年末の大村に向かいたい。
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