【ボートレースコラム】関口智久が体現したボートレースの奥深さ

[ 2025年11月24日 19:48 ]

常にポジティブな姿勢で調整作業をこなす関口智久
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 関東地区のボートレース場を転々と取材していると、ボートレーサーと連続で顔を合わせることがある。9~14日に多摩川一般戦を走った関口智久(46=埼玉)は実績に乏しいエンジンを引いてしまい、初戦(5着)後は「かなり厳しい」と途方に暮れている様子だった。それでも3日目に連勝をマークするなど予選を3勝2着1回とまとめ、執念で準優勝戦進出までごぎつけた。準優勝戦は「さすがに足が違っていた」と5着に敗れたものの、決して諦めない姿勢で平凡機を中堅上位レベルにまで押し上げたのはさすが。「今後の励みになる」とうれしそうに話す関口の笑顔が印象的だった。

 22日開幕の戸田4日制一般戦を取材したが、ここにも関口の姿があった。コンビを組むエンジンは直前節のG1「戸田プリムローズ」でも登場しており、実績面で目立たないエンジンが多かっただけに関口は「エンジンは悪くなさそう。多摩川が良くなかったから押し感とか良く感じてしまう」と闘志を燃やしていた。

 ところが、初日8Rは2コースから捲り敢行もインに激しく抵抗されて6着。2日目後半の9Rも絶好の4カドから上位進出を目指したが展開に恵まれずシリーズ2度目の6着に敗れた。エンジン調整の進捗具合が成績に直結しないボートレースの難しさを、関口がこの2節で体現した格好だ。

 レース後、関口は「悪くないと思うんだけどなあ…」と首をひねっていたが、すぐにトレードマークの笑顔を取り戻して「ボートレースはいろんなことがあるから。気持ちを切り替えて頑張る」と言葉に力を込めていた。エンジンは出たり出なかったりの繰り返し。それを十分に理解した上で全力を尽くす。当たり前かもしれないが、あらためて関口の痛快パフォーマンスに感銘を受けた。(大野 順平)

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