【競輪コラム】佐藤慎太郎が衝撃を受けた現代競輪の新戦法 選手もファンも意識のアップデートを

[ 2025年9月11日 04:40 ]

現代競輪にどう対応するかを模索する佐藤慎太郎
Photo By スポニチ

 「現代競輪って何があるか分からないね」

 西武園記念で佐藤慎太郎(48=福島・78期)が新山響平(31=青森・107期)と連係した二次予選(8月29日)のレース後につぶやいた。新山の代名詞である突っ張り先行を何とか阻止しようとする別線の動きに首をかしげながら、気を引き締めていた。

 その動きは赤板前。ライン構成は4分戦で、新山の突っ張り先行を警戒した後ろ攻めのラインが早めに上昇。新山がそれに合わせるためにバンクの中腹に上がりながら間合いを取ると、中団にいたラインが相次いで内を突いた。

 「俺が遅れてるのかな?記者さんたち見たことある?」と佐藤が逆質問してきたように新たな戦法。新山は何とか突っ張ることができたが、このように赤板で内を突けば、インで粘ることや、そのまま不意を突いて主導権を奪える可能性がある。簡単に突っ張り先行をやらせない新たな作戦になり得る。

 もちろん超一流も黙っていない。新山は「ルールの範囲内ですからね、仕方ない。自分が対策をしていくだけ」と慌てず騒がず。佐藤も「アップデートしていくしかない。そうじゃないと置いていかれちゃうからね」と対応を約束した。

 ちなみに新山は今年ここまで58走して14勝。そのうち、前受けから誰も出させず逃げ切ったのは3回。グレードだけ走っていて3回あるのも凄いが、一時期を考えれば物足りなく感じる。突っ張るためのダッシュを向上させるのか、それとも突っ張りを“エサ”にした作戦を取るのか。S班がどのように進化するのかも見どころになる。

 むろんこちら側、ファンもアップデートしていかないといけない。スピード全盛だからこそ、選手は新たな作戦、戦法で一角を崩す。今回の西武園だけではなく今後はさまざまな新戦法が出てくるはずだ。車券を買う側もアップデートをしていかないと痛い目に遭うかも…と感じた。

「競輪」特集記事

「2026 オークス」特集記事

ギャンブルの2025年9月11日のニュース