【気になるボートレーサー「ピットUP」】川原涼 レーサーが集う居酒屋でのバイトが転身のきっかけ

[ 2025年1月11日 04:30 ]

川原涼
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 叔父が常滑で経営する居酒屋『さくらや』には多くのボートレーサーが集っていた。そこでアルバイトしていたのが川原涼(24=愛知)。父と同じ美容師を志して専門学校に通っていたが、選手が急速に身近な存在になって、ボートレーサーに興味を持つようになった。父の友人だった堀本裕也(80期)の勧めもあり、選手になる勉強を始めた。

 「奇跡的に1回で合格しました」。無事卒業した。

 ところがボートレーサーという職業は思った以上に厳しいものだった。どうあがいても勝てない。

 「正直、焦りはありました。(初勝利は)子供が生まれて次の節だったのでうれしかったですね」

 初勝利まで1年半の年月が流れていた。勝率1点台を3期続けたが、4~6コースに入り出して2・88まで上昇。次にスローに入ったら4・77まで上向いた。それから3・83→4・37→4・41→4・89と停滞したが、今期に入って5点アップとA級が見えるところまできた。

 そんな時、住之江にやってきた。

 昨年末の住之江選手権競走。その1走目に5コースからトップSを放った川原は鋭く差し込むと2番手をキープ。今期5点アップに偽りなし。そう確信して、今回の取材を申し込んだ。

 「光栄ですが、僕なんかでいいんですか?そんなにポテンシャルないですよ(苦笑い)」

 長く苦労したから強気になれないのだ。ただ、最終日もインから逃げた。ファンもその名を記憶に刻んだことだろう。愛知に秘密兵器がいると。

 そして次の徳山でさらに名前を売る。初日から捲り3連発で予選トップ通過。初の準優1号艇も突破して優勝戦の1号艇を手にした。

 「全部の足がいいですね」

 インからトップSを決めて伸びていったが、大事に回ろうと落としたところを3コースの山田康二にツケマイを浴びて2着…。これも経験だ。

 今期勝率は5・67まで上昇。最後まで踏ん張って初A級を勝ち取ってもらいたい。「師匠と一緒に記念を走る」という夢が現実になるのも遠くはないだろう。

 ◇川原 涼(かわはら・りょう)2000年(平12)2月23日生まれ、愛知県出身の24歳。愛知支部所属の126期生として20年5月とこなめでデビュー。22年1月三国で初勝利。22年8月多摩川で初優出。趣味は「2人の子供と遊ぶこと」。同期には大沢風葵、常住蓮、島川海輝ら。1メートル66、53キロ。血液型O。

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