【競輪】全42場制覇のガールズケイリン・石井寛子が独占手記で語る 次に目指すのは「80歳まで現役」

[ 2024年9月9日 19:30 ]

石井寛子は写真を撮る時もポーズをいろいろ工夫してくれる。報道陣にとってありがたい存在だ
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 ガールズケイリンの石井寛子(38=東京・104期)が8日に行われた小松島ミッドナイトで優勝。これで斡旋がなかった千葉を除いた42場のガールズ全場優勝を達成した。そんな金字塔を打ち立てたガールズケイリン界のレジェンドがスポニチに独占手記を寄せ、ファンに感謝するとともに次なる目標を明かした。

 ▽全ての競輪場が“得意”

 (全場制覇は)凄く光栄なことです!まず、斡旋で呼んでいただかないと走れませんから。まんべんなく全国の競輪場に呼んでいただいているおかげです。あとは苦手な競輪場がなく、全ての競輪場が得意なのも大きいですね。ホームバンクの京王閣は気合も入るし、さらに得意。苦手な競輪場はありません。今回初めて走った小松島も宿舎がとにかく広くてきれいで良かったです。次の、400バンクになった熊本も楽しみです。

 ▽こんなに体が動くとは

 今開催のお話をすると、正直“絶対に優勝!”というよりも、どれだけ体が動いてくれるかな、という感じでした。点数を見て53点だったけど、自分としては50点くらいの感覚だったので。ただ、(それまでの)不調の原因はやっぱり夏なんですかね。今回はミッドナイトだし、9月になったということもあって、気温が5度くらい落ちた。湿度もなくなって体が全然違いました。2日目は絶体絶命と思ったけど、外並走を耐えられましたし、こんなに動くとは。あと、妹の貴子が直前に高松で優勝したのも力になりましたね。同じ四国にいて優勝。頑張らなきゃと、確実に私のエネルギーになりました。

 ▽忘れていなかった感覚

 決勝は坂口(楓華)さんの好スピードの後ろについて、4コーナーではドキドキしました。懐かしい感じ…。最近あのイメージで走れていなかったので。けど、体が覚えていてくれて差すことができました。忘れていなかったですね。平塚オールスターの2日目の1着がきっかけで感覚が変わってきました。今回の優勝で確実に“上がっているな”という手応えをつかめました。
 
 ▽数字の目標は作らない。なので…

 これで全場優勝。1つの目標ではあったけど、最近は数字などの目標をつくってしまうとゴールになってしまう。なので次に目指すのは“80歳まで現役”。とにかく健康で生涯現役を目指したいです。でも、トレーナーさんとその話をしたら“それじゃ私は85歳だね”と言われて(笑い)。確かに、周りに見てくださる方がいなそうで…(笑い)。

 ▽応援に走りで応えたい。それが理由

 ここまで頑張ってこられた理由は、はっきりしています。全てファンの方々の応援のおかげです。ずっと応援してくださる方、新しくファンになってくれた方、その方々の応援に走りで応えたい。これはデビューしてからずっと変わりません。最近は調子の波が激しいですが、それでも応援してくださる方がいる。それが私の力の源となっています。本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます。

 ▽さらなる進化のために

 今は進化するために、練習をガラッと変えています。それが花開く時が来ると思って頑張っています。諦めず、まだまだ強くなりたい。これからも応援してください!(ガールズケイリン選手)

 ◇石井 寛子(いしい・ひろこ)1986年(昭61)1月9日生まれ、埼玉県春日部市出身の38歳。明大卒。13年5月、京王閣競輪場でプロデビュー。通算863戦637勝173V。勝利数、優勝数はガールズケイリン最多。通算取得賞金は1億9147万7000円。1メートル60、59キロ。血液型B。

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