【ダイヤモンドS】テーオーロイヤル完全復活!約1年の休養乗り越えて2年ぶりV

[ 2024年2月18日 05:14 ]

ダイヤモンドSを制したテーオーロイヤル(撮影・郡司修)
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 府中の名物長距離ハンデG3「第74回ダイヤモンドS」が17日、東京競馬場で行われた。好位で運んだ菱田裕二(31)騎乗の2番人気テーオーロイヤルが22年以来の当レースVで重賞2勝目。98、00年Vのユーセイトップラン以来となる隔年Vを飾った。

 ライバル徹底マークでつかんだ勝利だった。直線入り口、手応え絶好のテーオーロイヤル。菱田が意識したのは前を走る1番人気サリエラだ。直線ラスト200メートル。ライバルとびっちり馬体が合う。「スタートを出て自分の方が(サリエラより)後ろになったので、なんとか最後でかわせるようにと」。外ロイヤルが少し前に出れば、内のサリエラも負けじと抵抗。それでもロイヤルは譲らない。差し返しを許さず首差リードのままゴール板を駆け抜けた。

 人馬ともに大きな苦難を乗り越えての重賞2勝目。喜びもひとしおだ。ロイヤルは一昨年の22年ジャパンC後に右後肢を骨折。11カ月半の長期休養を余儀なくされた。菱田は昨年9月30日、阪神1Rのパドックで落馬。左肩を脱臼し、約4カ月間戦列を離れることになった。復帰後初のJRA重賞Vとなった菱田はホッとした様子。「ケガから復帰してこうして乗せてもらって勝つことができ、とてもうれしいです」と喜んだ。

 次走は阪神大賞典(3月17日)も視野に入れているが、春の大目標は一昨年3着に負けた天皇賞・春(4月28日、京都)。菱田は「悔しい思いをしているので勝利を目指したい」とリベンジに燃える。岡田師が「あの重量を背負った中での鋭い脚だったので立派だった。成長しているね」と6歳にしてパワーアップを実感するロイヤル。3000メートル以上では【2・1・1・0】と無類の強さを誇る生粋のステイヤー。今年こそ長距離界の帝王に君臨する。

 ◆テーオーロイヤル 父リオンディーズ 母メイショウオウヒ(母の父マンハッタンカフェ)18年3月6日生まれ 牡6歳 栗東・岡田厩舎所属 馬主・小笹公也氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績16戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億2643万6000円 馬名は冠名+王にふさわしい。

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