【シルクロードS】ルガル 直線鮮やか抜け出し!高松宮記念へ弾み

[ 2024年1月29日 05:18 ]

<京都11R・シルクロードS>直線で抜け出したルガル(撮影・亀井 直樹)
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 文句のつけようがない圧勝劇だった。ルガルが抜群の手応えで直線に向き、馬場状態がいい外めに出しつつ先頭に立つと、一気に突き抜けた。1番人気のアグリが迫っても、もうセーフティーリードだ。スプリント戦では決定的な3馬身差でゴールすると、西村淳は左拳を握り、力強くガッツポーズ。「見ての通り強かったです。終始、手応えが良かったですし、着差の通り成長してくれています。最後は、まだ遊んでいるような感じでした」と会心のレースぶりに胸を張った。

 課題のスタートを決めたことが大きかった。ハナに立とうかというほどの好発を決め、外から主張するテイエムスパーダの動きを見て2番手から。「ゲートだけが難しい馬なのでそれをクリアしてくれて言うことがなかったです」と振り返り、前走・京阪杯2着に続く2度目の騎乗で重賞初タイトルに導いた。

 西村淳は杉山晴厩舎の管理馬で昨年以降、騎手別最多13勝を挙げている。エルトンバローズで重賞2勝を挙げるなど活躍し、厩舎サイドの信頼は厚い。東京で勝利を見届けた杉山晴師は「後手に回る競馬が続いていたので、決めてくれれば、と思っていました。(スタートは)彼の必殺技ですね。100点の騎乗でした」と鞍上をねぎらった。

 今後は高松宮記念(3月24日、中京)に向けて調整される。明け4歳で今が伸び盛り。杉山晴師は「ハンデ57・5キロと見込まれた中でいいパフォーマンスでした」と振り返れば、西村淳は「このまま成長してくれれば、G1でも活躍してくれると思います」と手応えを深めている。覚醒した短距離界の新星がG1初挑戦で戴冠を狙う。

 ルガル 父ドゥラメンテ 母アタブ(母の父ニューアプローチ)20年3月7日生まれ 牡4歳 栗東・杉山晴厩舎所属 馬主・江馬由将氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績11戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億2150万円 馬名の由来は王(シュメール語)。

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