【中山大障害】マイネルグロン 10馬身差の圧勝で4連勝V 石神「スターになれる存在」

[ 2023年12月24日 04:59 ]

<中山大障害>飛越するマイネルグロン(中央)=撮影・郡司 修
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 障害界に新たな王者が誕生した。J・G1「第146回中山大障害」が23日、中山競馬場で行われ、石神深一(41)騎乗の1番人気マイネルグロンが10馬身差の圧勝。4連勝で開業7年目の青木孝文師(42)にG1初タイトルをプレゼントした。

目を真っ赤にした青木師がマイネルグロンに駆け寄る。前走・東京HJで厩舎に初タイトルをもたらした愛馬から、一足早いビッグなクリスマスプレゼント。助手時代からの師匠・小桧山師と抱き合うと、涙が止まらなくなった。青木師は「前走は大きな声が出たけど、今日はもう声が出なかったです。とにかく無事に、と祈っていた。本当に頑張ってくれた」と喜びを爆発させた。

 新王者誕生を確信させる走りだった。前半でやや行きたがったのは出来の良さの裏返し。ガッツあふれる走りで次々とジャンプを成功させ、2周目向正面で先行2騎をパス。独走態勢に入ってもグングンと加速し、最後は昨年王者ニシノデイジーを10馬身突き放した。石神は「(仕掛けが)少し早いかなと思ったけど馬が走る気満々で残るだろうなと思った。直線は物見をする余裕もあったし、強い内容でした」と称賛した。

 具体的なローテは未定だが、次の視界に入るのは中山グランドJ(24年4月13日)。「まずは脚元の様子を見てからですが、石神騎手が乗っていた名馬と同じ道をたどれれば」と青木師。目指すは昨年の中山大障害を最後に引退した絶対王者オジュウチョウサンの蹄跡。石神は「ゴールドシップ産駒らしい爆発力がある。まだ5歳だし、これからのスターになれる存在だと思う」と期待を隠さない。気高き若き王者が、新たな障害界を引っ張っていく。

 マイネルグロン 父ゴールドシップ 母マイネヌーヴェル(母の父ブライアンズタイム)18年6月7日生まれ 牡5歳 美浦・青木厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブ・ラフィアン 生産者・北海道新冠町のビッグレッドファーム 戦績21戦5勝(うち障害10戦5勝・重賞2勝目) 総獲得賞金1億6807万1000円(うち障害1億5723万1000円) 馬名の由来は冠名+気高い、雄大な(仏)。

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